ミシェル・グロ

ミシェル・グロ

グロ家の歴史は、家系としては1500年代まで遡ることができる由緒ある家柄だが、ワインに関係するのはミシェルの5代前、アルフォンスから始まる。ラトゥール家の娘と結婚したアルフォンスはヴォーヌ=ロマネに居を構え、その息子ルイ=ギュスターヴは1800年代後半リシュブールを購入するなど、地所を徐々に拡大。ルイ=ギュスターヴの跡取りジュールには2人の息子があったが、ひとりは第一次世界大戦で亡くなり、残ったルイがドメーヌを相続、内容もクロ・ヴジョー、グラン・エシェゾーを擁するまでになる。

このルイの息子がジャンであり、他に3人の兄弟がいた。兄と妹はドメーヌ・グロ・フレール・エ・セール、2人には子供がなく現在はミシェルの弟、ベルナールがドメーヌを運営。弟のフランソワはドメーヌ・フランソワ・グロを立ち上げ、後に娘のアンヌとともに経営にあたり、ドメーヌ名もアンヌ・エ・フランソワ・グロとしたが、現在はアンヌが父フランソワから全て引き継ぎ、名前もドメーヌ・アンヌ・グロとなった。ミシェルには妹もいるが、彼女アンヌ=フランソワーズはポマールのドメーヌ・パランに嫁ぎ、自身が相続した畑からのワインはドメーヌ・A-F・グロの名称で生産。

1995年ジャンは引退して、息子ミシェルがドメーヌを継ぎ、正式にドメーヌ・ミシェル・グロが誕生した。先代ジャン・グロ時代に生み出された銘酒の数々が今にいたるドメーヌの威光の礎となっている訳だが、実際にドメーヌの運営をおこなっていたのはジャンの妻ジャニーヌである、加えてその優れたワインを生んできた。

1980年代半ば以降のドメーヌ・ジャン・グロとしての栄光の数々はミシェルが担っていたといっても過言ではないのである。

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