モンジャール・ミュニュレ

モンジャール・ミュニュレ

ドメーヌの名称ともなっているミュニュレは、ヴォーヌ=ロマネ在で高い評価を得ているドメーヌ、ミュニュレ=ジブールからで、亡くなった先代のジョルジュとヴァンサンの父ジャンはいとこ同士にあたる。ジャンは、コート・ドールの栽培家組合のトップやBIVBの要職を長年務め、その容貌と相俟って生み出すワインは力強さに溢れたものだったが、息子のヴァンサンがドメーヌを率いるようになってからは、フィネスが増した。またジャンの時代はワインをつくり上げるという印象が強かったドメーヌも、ヴァンサンになってからは畑での作業を重要視し、環境に配慮したリュット・レゾネを1990年代初頭から推し進めてきた。

樹齢は、エシェゾーのヴィエーユ・ヴィーニュで70年以上、他のグラン・クリュも50年ほどでヴィエーユ・ヴィーニュといっていい古さ。コート・ド・ニュイからコート・ド・ボーヌにわたるプルミエ・クリュ、ヴィラージュも30年から40年と、こちらも安定した樹齢となっている。

ほどよい色調の、バランスのとれたワインは、当然ミレジメ、アペラシオンで異なるテロワールを反映した仕上がりで、このドメーヌの特徴でもある、若いうちからある種の熟成した風味を感じさせるうまみあるもの。フラッグ・シップのリシュブールを始めとするグラン・クリュでなくとも満足度は高く、フィクサンやシャンボル=ミュジニー、それにヴージョのプルミエ・クリュ、レ・クラなど、ヴォーヌ=ロマネ以外のアペラシオンの評判も上々。

このセクションには商品が登録されていません